『資本主義と自由』を読んで
この本は、私たちの経済に対する理解、例えば所得の分配に関する理解が、いかに非論理的で根拠のないものであるかを、豊富な具体例で気づかせてくれる。例えば、政治体制と経済体制は独立ではない。経済活動の自由、例えば海外旅行や年金の支払いなどは、政治体制によって制限を受ける。この本は、民主主義と全体主義、経済主体としての家族と企業、物々交換と貨幣、市場と中央集権、自由と強制などが、私たちの社会にどのような影響を及ぼすのかについて、豊かな知見を与えてくれる。
世界の構造改革のバイブル。1962年初版、フリードマンが最も愛した著作、待望の新訳。郵政改革、教育バウチャー、規制撤廃など絶対自由主義の政策の意味を説いた名著。