高橋 賢

フランス・ソルボンヌ大学からの留学生、臓器チップの流体力学シミュレーションプロジェクトを遂行

フランス・ソルボンヌ大学からの留学生、臓器チップの流体力学シミュレーションプロジェクトを遂行

fluid dynamic simulation for organ chip

ソルボンヌ大学でコンピュータ科学を専攻するマクセンス・メア(マックス)は、臓器の機能を臓器チップでよりよく再現するために、マイクロ流体流路の適切な設計を研究しています。高橋研究室で、マックスは臓器チップ中の細胞に作用する培養液の流れの速度、乱流発生の条件や細胞表面の剪断応力を調べるため、コンピュータ流体力学シミュレーションのプロジェクトを行いました。

マックスは、臓器チップのマイクロ流体流路を3次元CADで設計し、実際に臓器チップを灌流するときに用いる培養液の粘性、密度、流速や圧力をパラメータとして入力することにより、さまざまな形状の流路での培養液の流れを正確に予測する方法を確立しました。この成果により、心臓や肺など、さまざまな臓器に特化した培養液の灌流条件や流路の形状をデザインすることが可能となります。

コンピューターサイエンスの学生として、高橋准教授のチームでのこのインターンシップは本当に素晴らしい経験でした。 オルガンオンチップ技術の分野を発見し、まったく異なる背景を持つ科学者たちと一緒に仕事をすることができたことは、非常に充実したものでした。 マイクロチップのシミュレーションの構築は、私が研究の一環として達成する機会があった中で最も興味深い仕事だったので、彼らの研究に貢献できたことを嬉しく思います。 新しいチップ設計を作成するときは創造的になる必要があり、CFD ソルバーなどの新しいツールを使用するときはすぐに学ばなければなりませんでした。また、私が知っている中で最も賢くて心の優しい研究者の 1 人のチームで働くことで、このインターンシップは素晴らしいものになりました。 素晴らしく、とてもやりがいのある経験は決して忘れることはありません。

Maxence Maire

マックスの研究成果は、臓器チップ技術のさらなる発展につながることが大いに期待されます。臓器チップは、従来の動物実験に代わる新しい医薬品開発ツールとして注目されています。マックスの研究成果により、臓器チップがより精度の高い医薬品開発に役立つことが期待されます。

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CFD simulation for organ chip

Takahashi Lab at Okayama University uses principles of physiology, cellular and molecular biology, biomecial engineering and biophysics. The purpose of the lab is to develop science and medicine by unveiling the mechanisms of diseases through collaborations with scientists, epidemiologists, and corporate alliances. The alliance includes Harvard University, Boston University, Texas A&M University, Sorbonne University, and PD Aerospace, Ltd.

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  1. […] French Sorbonne University Student Executes Fluid Dynamics Simulation Project for Organ ChipsRelated: A medical student from Thailand designs microfluidic channels of organ […]

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